夜だけならまだ諦めもつくが、昼間にも聞こえる。
この違いには意味があります。昼に動いているかどうかで、候補がかなり絞れます。
天井裏の音が昼も夜もするならネズミ
ハクビシン、イタチ、アライグマ。この3種はどれも夜行性です。日が落ちてから活動を始め、明るいうちは寝ています。
だから昼間に音がするなら、まず疑うのはネズミです。
ネズミも本来は夜のほうが活発なのですが、昼だから寝ているわけではありません。人の気配が少ない家では、時間に関係なく動きます。
- 日中は誰もいない
- 高齢の方がひとりで、生活音が少ない
- 空き家、あるいはそれに近い状態
こういう家では、昼夜の区別がほとんどなくなります。
逆に言うと、昼間に堂々と動いているのは、その家が安全だと学習しているということです。数日で来なくなる類の話ではありません。
昼に上がるのが難しければ、天井裏の確認だけ頼むこともできます。

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例外が2つあります
ただし、昼にも音がするからネズミだと決めつけるのは早い。
ひとつは、子育て中の場合です。
ハクビシンやアライグマが天井裏で出産すると、母親は夜に出かけますが、子どもは巣に残ります。まだ夜行性のリズムができていないので、昼間でも動きます。
この場合の音は、大人が走り回る音とは違います。もぞもぞした、位置があまり動かない音。鳴き声が混じることもあります。
もうひとつは、コウモリです。
コウモリは日中ずっと天井裏にいます。眠っていますが、まったく動かないわけではなく、姿勢を変えるときに「カサッ」という音がします。
見分け方は時間です。夕方、日が沈む頃に一斉に出ていく音がしたら、まずコウモリです。バサバサという羽音がして、そのあと静かになる。明け方に戻ります。
時間帯を記録すると精度が上がる
3日ぶん、時刻だけ控えてみてください。傾向がはっきり出ます。
| 記録された時間帯 | 可能性の高いもの |
|---|---|
| 日没後30分から2時間に集中 | コウモリ(出巣) |
| 夜10時から明け方4時 | ハクビシン、アライグマ、イタチ |
| 明け方3時から5時に短く | コウモリ(帰巣)、イタチ |
| 時間帯がばらばら、昼も夜も | ネズミ |
| 昼だけ、同じ場所で小さく | 子育て中の巣 |
コウモリは時計のように正確で、日没後の同じ時間帯に動きます。大型獣は深夜に偏ります。ネズミだけが、ばらけます。
昼のほうが確認しやすい
音が昼間もするというのは、実は調べるうえでは好都合です。夜中に天井裏へ上がるのは現実的ではありませんが、昼なら見に行けます。
確認するなら、次を持っていってください。
- 懐中電灯(スマホのライトでは足りません)
- 防塵マスク
- ゴム手袋
- 汚れてもいい服
糞尿にはダニや病原体がいます。素手で触らない、口や鼻を覆う。ここは省かないでください。
そして、天井板は人の体重を支えられません。梁の上だけを踏んでください。踏み抜いた話は珍しくありません。無理だと思ったら引き返して構いません。
見てきた人が確認する順番
上がれた場合、次の順に見ます。
1 糞があるか、どこにまとまっているか
2 断熱材が荒らされていないか、掘り返した跡があるか
3 木材やコードにかじった跡があるか
4 外の光が差し込んでいる隙間はないか
3番でかじり跡があれば、ほぼネズミで確定です。ハクビシンやイタチは木材をかじりません。
4番が侵入口です。ここを見つけられるかどうかで、話がまったく変わります。
それでも分からないとき
昼に上がっても、音の主が見つからないことのほうが多いです。断熱材の下や、屋根の隙間に潜っているためです。
そこで無理に探そうとすると、追い詰められた動物に噛まれます。イタチもアライグマも、逃げ場がないと向かってきます。
姿を探すのはやめてください。糞と侵入口だけ確認できれば十分です。
そこから先は、業者に見てもらったほうが早く済みます。調査だけなら無料のところが多く、動物の種類と侵入口を特定してもらえます。
なお、ネズミ以外は許可なく捕まえられません。鳥獣保護管理法の対象です。詳しくはハクビシンの捕獲に許可はいるかにまとめました。
音が止まったからといって安心もできません。理由はネズミの音がしなくなったに書いています。
3日で判別するやり方
1日では決まりません。3日ぶん記録すると、傾向がはっきりします。
紙でもスマホのメモでも構いません。次の4つだけ控えてください。
- 音がした時刻(何時何分まで)
- どのくらい続いたか(秒か分)
- どのあたりから聞こえたか(部屋と方角)
- 移動していたか、同じ場所だったか
3日で、だいたいこうなります。
- 毎日ほぼ同じ時刻に短く → コウモリ
- 毎日深夜だけ、重い足音 → ハクビシン、アライグマ
- 時刻がばらばら、昼も夜も、軽い → ネズミ
- 同じ場所から動かず、断続的 → 巣がある
これを持って業者に相談すれば、調査の時間が短くなります。
何がいるかが分かれば、次にやることが決まります。調査だけでも受けてもらえます。

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