ハクビシンがベランダにフンをするのは、戸建てだけの話だと思われがちです。集合住宅のベランダにも来ます。
3階でも4階でも上がってきます。ハクビシンは木登りが得意で、垂直に近い面でも爪をかけて登れるためです。
ベランダのフンがハクビシンかどうかの見分け方
ハクビシンの糞は大きい。5センチを超えることもあります。太くて、水分が多め。
そして特徴的なのが、同じ場所に繰り返すことです。溜め糞といいます。ベランダの隅や、室外機の裏に集中します。
果実を食べているので、種が混じっていることがあります。柿、ぶどう、びわ。庭や近所に果樹があるなら、それを食べに来ています。
コウモリの糞は5ミリから1センチで、押すと崩れます。ネズミはもっと小さく、散らばります。大きさで区別がつきます。
戸建てなら自分の家の隙間を塞げます。何箇所あるかを調べてもらってください。

対応エリア:福島/東京・神奈川・埼玉・群馬・千葉・栃木・茨城/大阪・京都・兵庫・奈良・三重/愛知・静岡/富山・石川・福井/山梨・長野
どうやって上がってくるか
経路はだいたい決まっています。
- 雨どいをよじ登る
- 隣接する木の枝から飛び移る
- 電線を伝う
- ベランダの手すりや隔て板を伝って、階を移動する
- 屋上から下りてくる
集合住宅の場合、ベランダの隔て板は上下にも隙間があります。そこを通って、階をまたいで移動します。
つまり、自分の部屋だけの問題ではないことが多い。同じ建物の他の住戸でも起きている可能性があります。
マンションの何階まで来るか
ハクビシンは垂直の壁を登れませんが、次のものがあれば階を上がります。
- 雨どいの縦樋
- ベランダの隔て板(上下に隙間がある)
- 室外機と手すりの段差
- 隣接する木や電線
- 屋上からの下り
報告されている例では、5階を超えるベランダでも確認されています。低層階だから安心、高層階だから来ない、とは言えません。
そして、いったん通い始めると溜め糞の場所として定着します。1日の尿量が体重の数パーセントに達するので、放置すればベランダの床材が傷みます。
何を目当てに来ているか
ベランダに来る理由があります。
- ごみを置いている
- ペットの餌を外に出している
- 家庭菜園、プランターの野菜や果物
- 生ごみの臭い
- 雨風をしのげる場所がある
このどれかがあるなら、まずそこを片付けてください。食べ物がなくなれば来る理由が減ります。
室外機の裏や、物置の陰は、雨に濡れずに休める場所になります。物を置いて隙間を作らないようにするだけでも変わります。
ベランダでできる対策
すぐにやれることを挙げます。
- 生ごみを外に置かない
- ペットの餌を外に出さない
- プランターの果実や野菜は早めに収穫する
- 室外機の裏や物置の陰の隙間をなくす
- 手すりや隔て板の近くに足場になるものを置かない
- 糞を放置しない(臭いが目印になる)
いちばん効くのは、食べ物をなくすことです。来る理由が減ります。
そして、忌避剤を置く場合は雨のかからない位置を選んでください。屋外では効果が短く、固形タイプでも数週間です。
掃除するとき
糞を放置すると、臭いが目印になって通い続けます。
装備は必要です。
- 防塵マスク
- ゴム手袋
- ゴーグル
- 使い捨てできる服
乾いた糞を掃くと粉が舞います。先に水で湿らせてから集めてください。
集めたあと、次亜塩素酸ナトリウムの希釈液かアルコールで消毒します。床材によっては変色するので、目立たない場所で試してから使ってください。
臭いが残っていると戻ります。消毒と消臭までやり切ることが、次を防ぐことにつながります。詳しい手順はハクビシンの糞尿を掃除するに書きました。
忌避剤の効き方
ベランダに撒く場合、屋外なので雨で流れます。効果は短い。
固形タイプなら数週間もつことがあります。ただし、ハクビシンは慣れます。同じものを置き続けても、いずれ無視されます。
木酢液や市販の忌避剤の限界はハクビシンに木酢液は効くのかにまとめました。
追い払うだけでは済まない場合
ベランダに来ているうちはまだいいほうです。
問題は、そこから室内や天井裏に入られる場合です。エアコンの配管穴、換気口、屋根と壁の取り合い。8センチほどの隙間があれば入ります。
天井から音がするようになったら、すでに中にいます。天井裏に何かいるで音の種類を確認してください。
集合住宅では、まず管理会社へ
ここが戸建てと違うところです。
外壁、ベランダの手すり、隔て板、屋上。これらは共用部分にあたることが多い。個人の判断で工事はできません。
管理会社か管理組合に連絡してください。次のことを伝えます。
- 糞が落ちている場所と、頻度
- いつから続いているか
- 写真
同じ建物で複数の住戸から報告があれば、建物全体として対応が検討されることがあります。1件だけだと動かないこともありますが、記録は残ります。
自分の専有部分でできる対策と、共用部分の対応を分けて考えてください。ベランダの片付けと掃除は自分でできます。外壁の隙間を塞ぐのは、管理側の判断になります。
室内や天井裏に入られる前に手を打ったほうが、費用も期間も小さく済みます。

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