ハクビシンに木酢液は効くのか|自作する前に知っておくこと

ハクビシンに木酢液は効くのか|自作する前に知っておくこと

木酢液を撒く、ペットボトルに入れて吊るす、布に染み込ませて天井裏に置く。

ハクビシンの忌避剤として木酢液を使うやり方は、いくつも出てきます。材料も安い。だから最初に試す人が多い方法です。

効果はあります。ただし条件付きで、しかも短い。

目次

何が起きているのか

木酢液は木炭を作るときに出る液体で、焦げた強い臭いがします。動物はこの臭いを山火事と結びつけて避ける、という説明がよくされます。

実際、撒いた直後は嫌がって近づかなくなることがあります。

問題はここからです。ハクビシンは学習します。臭いはするが実際には危険がないと分かると、平気で通るようになります。早ければ数日、長くても2週間ほどで慣れます。

そして雨が降れば流れます。天井裏でも、揮発して臭いが落ちます。効いている期間は思っているより短い。

2週間試して変わらないなら、方法が合っていません。入口の側から手をつけてください。

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効かせるための条件

まったく無意味というわけではありません。次のときには意味があります。

まだ住み着いていない段階です。庭に来ている、屋根を通っているという程度なら、来にくくすることはできます。

すでに天井裏を巣にしている場合は、話が変わります。そこに子どもがいて、食べ物と寝床が確保されているなら、臭いくらいでは出ていきません。

つまり、忌避剤は追い出す道具ではなく、来させない道具です。ここを取り違えると、いくら撒いても変わりません。

自作するときの注意

作り方自体は難しくありませんが、いくつか。

原液のまま木材にかけると、シミになります。天井裏の梁や断熱材に染み込むと、臭いが長く残ります。あとで自分が困ります。

ペットボトルに入れて吊るす方法は、倒れたときに全部こぼれます。天井裏では固定してください。

そして、量を増やせば効果が上がるものではありません。人間の側が耐えられなくなるだけです。木酢液の臭いは、居室にも下りてきます。

撒く場所と量

やるなら、効かせ方があります。

  • 侵入口の内側ではなく、外側に撒く(中に閉じ込めない)
  • 通り道になっている屋根や雨どいの周辺
  • 溜め糞の場所(臭いを消してから)
  • 雨がかからない場所を選ぶ
  • 布や容器に染み込ませて置く(直接木材にかけない)

原液を木材にかけると、シミと臭いが残ります。あとで自分が困ります。

量を増やしても効果は上がりません。人間の側が耐えられなくなるだけです。天井裏で使えば、居室に臭いが下りてきます。

そして、撒いた日付を控えておいてください。2週間経って変化がないなら、その方法では出ていきません。

効果が続く期間の目安

種類ごとに、実際にどれくらいもつのかを並べます。

種類価格の目安効果が続く目安
木酢液・竹酢液(自作)500〜1,500円数日〜1週間(雨で流れる)
液体スプレー800〜2,000円1〜2週間
固形・置き型1,000〜3,000円2週間〜1か月
くん煙タイプ1,000〜2,000円焚いた直後のみ
天敵の尿を使ったもの2,000〜5,000円2週間程度

どれも1か月を超えて効き続けるものはありません。そして、繰り返すほど慣れます。

3か月使い続けて出ていかないなら、その方法では出ていかない、と判断してください。

市販の忌避剤との違い

ホームセンターやダイソーで売られているものにも、いくつか種類があります。

固形タイプは、置くだけで数週間から1か月ほど効くとされています。液体より長持ちします。

くん煙タイプは、一度に広い範囲へ行き渡ります。ただしこれも臭いが消えれば戻られます。くん煙剤の話は天井裏にバルサンを焚いてハクビシンは出ていくかに書きました。

オオカミの尿を使った製品もあります。天敵の臭いで避けさせるという考え方ですが、日本のハクビシンがオオカミを知っているわけではないので、結局は「知らない強い臭い」として作用しているだけだと考えられます。慣れる点では同じです。

どれを選んでも、慣れられるという性質は変わりません。

撒いた後にやることが本体です

忌避剤で一時的に出ていったとして、そのあと何もしなければ戻ります。

やるべきは侵入口を塞ぐことです。これをやらない限り、何を撒いても振り出しに戻ります。

順番はこうです。

1 侵入口を全部見つける

2 中にいる個体と、子どもの有無を確認する

3 追い出す

4 その日のうちに塞ぐ

5 糞尿を撤去して消臭する

忌避剤が関わるのは3だけです。全体の一部でしかありません。

5を飛ばすと、残った臭いが目印になって戻られます。掃除の手順はハクビシンの糞尿を掃除するにまとめました。

試すこと自体は止めません

数百円から千円ほどで買えるので、試して損はありません。効けばもうけもの、という位置づけです。

ただ、それで解決すると思って何週間も撒き続けるのは、時間の使い方としてはよくない。2週間試して変化がなければ、方法が合っていないと考えたほうがいい。

その間にも糞尿は溜まり、天井は傷んでいきます。

撒き続けているあいだも糞尿は溜まります。現地調査と見積もりは無料です。

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この記事を書いた人

築100年の田舎の家に住んでいるので、屋根裏で何かが走るなんて日常茶飯事。「まあ古い家だから…」と気にしていなかったのですが、害獣が子育てをし始めたことで駆除するきっかけになりました。このサイトでは、その時に私が体験したことをまとめています。

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