イタチの臭いを消す|市販の消臭剤では、たいてい足りません

イタチの臭いを消す|市販の消臭剤では、たいてい足りません

イタチの臭いを消したいのに消えない。追い出したあとも残っているし、追い出す前から部屋まで下りてきている。

イタチの臭いは、他の害獣とは質が違います。消すのに手間がかかります。

目次

何の臭いなのか

原因は2つあります。

ひとつは糞尿。これは他の動物と同じで、アンモニア臭が中心です。

もうひとつが、肛門腺からの分泌物です。イタチは危険を感じたときや、縄張りを主張するときにこれを出します。

この分泌物が問題で、油分を含んでいるため木材や断熱材に染み込みます。水で流しても落ちません。

断熱材ごと替える必要があるかは、見てもらえば分かります。

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消臭剤を置いても薄まるだけ

部屋に消臭剤を置く。空気清浄機をかける。

臭いの元が天井裏にある以上、これは下りてくる臭いを薄めているだけです。元を絶たないと終わりません。

そして、市販の消臭スプレーの多くは、臭いを別の香りで覆うか、空気中の分子に作用するものです。木材に染み込んだ油分には届きません。

消臭にかかる費用

段階ごとに、目安を書いておきます。

内容費用の目安
市販の消臭剤・スプレー500〜3,000円
業務用の消臭剤3,000〜1万円
糞尿の撤去と消毒(業者)3万〜15万円
断熱材の撤去と交換1平方メートルあたり2,000〜6,000円
オゾンによる脱臭(業者)2万〜10万円
木材への処理、部分張り替え5万〜30万円

市販品で済むのは、臭いが軽く、範囲が狭い場合だけです。

イタチの肛門腺の分泌物が断熱材に染みているなら、交換になります。天井裏の断熱材は6畳あたり10平方メートル前後なので、そこだけで2万円から6万円が目安です。

順番があります

臭いを消すには、この順で進めます。

1 追い出す

まだいる状態で掃除しても、また出されます。追い出しの方法はイタチを追い出す方法に書きました。

2 侵入口を塞ぐ

イタチは帰巣本能が強く、追い出しても戻ります。塞がないと同じことの繰り返しです。

3 糞尿を撤去する

物理的に取り除きます。装備が必要です。防塵マスク、ゴム手袋、ゴーグル、使い捨ての服。

4 汚染された断熱材を切り取る

ここが省かれがちです。染み込んだ断熱材は洗っても臭いが取れません。切って捨てるしかありません。

これをやらないと、他を全部やっても臭いが残ります。

5 消毒する

次亜塩素酸ナトリウムの希釈液、または消毒用アルコール。次亜塩素酸を使う場合は換気を十分に取り、金属部分にかからないようにしてください。

6 消臭する

業務用の消臭剤や、二酸化塩素系の薬剤が使われます。オゾンによる脱臭を行う業者もあります。

木材に染みた場合

断熱材は交換できます。問題は梁や野地板です。

染み込んだ木材の臭いを完全に取るのは難しく、表面を削る、専用の薬剤を使う、シーラーで封じる、といった対応になります。

範囲が広ければ、部分的に張り替えることもあります。

ここまで来ると自分での作業は現実的ではありません。業者に見てもらったほうがいい範囲です。

どのくらいで消えるか

正直に書くと、完全に無臭にはなりにくい

糞尿を撤去して消毒すれば、かなり軽くなります。ただ、雨の日や湿度の高い日に、わずかに戻ることがあります。木材に残った分が湿気で立ち上がるためです。

数か月かけて薄れていく、という経過をたどることが多い。

即日で完全に消える方法を探しているなら、それは見つかりません。

臭いが残ると戻られます

これが実務上いちばん重要な点です。

イタチにとって、その臭いは「ここは自分の場所だ」という標識です。残っていれば、塞いだ場所の周りを探して、別の入口を作ろうとします。

だから消臭は、快適さのためだけではなく、再発を防ぐ工程でもあります。ここを省く見積もりは安く見えますが、数か月で戻られます。

業者に頼むときの確認事項

見積もりに次が入っているかを見てください。

  • 糞尿の撤去
  • 汚染された断熱材の撤去と処分
  • 消毒
  • 消臭。どの方法を使うか
  • 断熱材の補充
  • 木材への処理が必要な場合の対応と費用

「消臭込み」と書いてあっても、スプレーをかけるだけの場合があります。何をするのかを具体的に聞いてください。

そして、再発した場合の保証があるかどうか。臭いが原因で戻られることがあるので、保証期間は確認する価値があります。

消臭の効果を確かめる方法

やった作業が効いたかどうかを、判断する目安です。

確認するとき見るところ
作業直後臭いが消えるのは当たり前。判断材料にならない
3日後戻っていないか
雨の日湿度が上がると臭いが立ちやすい
2週間後部屋に下りてきていないか
1か月後動物が戻っていないか

雨の日を1回はさむのが要点です。乾いているときは分からなくても、湿度が上がると残った臭いが立ち上がります。

雨の日に臭うようなら、木材に染みたぶんが残っています。

臭いが残ると戻られます。消臭が何を指すのかを、見積もりの段階で確認してください。

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この記事を書いた人

築100年の田舎の家に住んでいるので、屋根裏で何かが走るなんて日常茶飯事。「まあ古い家だから…」と気にしていなかったのですが、害獣が子育てをし始めたことで駆除するきっかけになりました。このサイトでは、その時に私が体験したことをまとめています。

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