家の周りを一周した。目立った穴はない。それでも毎晩音がする。
ネズミの侵入経路がわからないのには理由があります。探している場所が違うか、そもそも見える場所にないかです。
1.5センチを探すことになります
クマネズミなら1.5センチ。500円玉が通る程度の隙間があれば入ります。ハツカネズミはもっと小さく、1センチ弱で足ります。
この大きさを「穴」として認識できるかどうかが、最初の壁です。配管の脇の数ミリの隙間、網戸のわずかな破れ、外壁のひび。ふだん見ていて気にならないものが、そのまま入口になっています。
しかも、ネズミは齧って広げます。最初は隙間ですらなかったところが、数日で通れる穴になっていることがあります。
見つからない場合、屋根の上か床下にあります。調査だけ頼むという選択もあります。

対応エリア:福島/東京・神奈川・埼玉・群馬・千葉・栃木・茨城/大阪・京都・兵庫・奈良・三重/愛知・静岡/富山・石川・福井/山梨・長野
ネズミの侵入経路を探す順番
上から探しても効率が悪いので、可能性の高い順に並べます。
1 エアコンの配管穴
室外機につながる管が壁を抜けているところ。施工時のパテが年数とともに縮み、剥がれます。ここは地上から目視できるので、まず見てください。
2 基礎の通気口
家の外周の、地面に近い位置にある通気口。金網が破れていないか、外れていないか。古い家では網そのものがないこともあります。
3 給排水管の周り
キッチンや洗面所の床下、給湯器のまわり。管が壁や床を抜ける部分に隙間ができています。屋内なら、シンク下の扉を開けて配管の根元を触ってみてください。
4 換気扇のフード
外側のフードの奥。シャッターが壊れて開いたままになっていることがあります。
5 戸袋、雨戸の収納部
使っていない雨戸の戸袋は、格好の通り道です。
6 屋根まわり
軒天と外壁のあいだ、破風板の継ぎ目、瓦のずれ。ここは屋根に上がらないと見えません。
痕跡から逆算する
穴を探すより、跡を探すほうが早いことがあります。
ネズミが同じ経路を何度も通ると、体の脂と汚れで黒い擦り跡が付きます。ラットサインと呼ばれるものです。人が住んでいない家では跡が残りやすく、見つけやすくなります。空き家の場合は空き家にネズミが住み着くも見てください。
- 配管の脇の壁が、そこだけ黒ずんでいる
- 柱の角に細い黒い線がある
- 断熱材の表面に、細い通り道ができている
- 床にほこりが積もった上に、足跡が続いている
この跡をたどっていくと、外につながる場所に出ます。懐中電灯を斜めから当てると見つけやすくなります。
糞が落ちている場所も手がかりです。通り道の途中で排泄するので、糞が線状に落ちていれば、それが経路です。
見つからないときに起きていること
3つのどれかです。
ひとつ。屋根の上にあって、地上から見えない。これが一番多い。
ふたつ。床下にあって、潜らないと見えない。基礎の内側や、配管の立ち上がり部分。
みっつ。侵入口が複数あって、1つ塞いだから別を使っている。ネズミの場合、10箇所以上見つかることも珍しくありません。
どれも、自分で確認するには足場と装備が要ります。屋根に上がるのは、慣れていない人がやることではありません。落ちます。
材料の選び方と価格
塞ぐ材料には向き不向きがあります。
| 材料 | 価格の目安 | 使いどころ |
|---|---|---|
| ステンレス金網(目開き1センチ以下) | 1,000〜3,000円 | 通気口、換気口 |
| パンチングメタル | 1,500〜5,000円 | 平らな面の穴 |
| 防鼠ブラシ | 1,000〜3,000円 | 配管まわりの隙間 |
| 防鼠パテ | 800〜2,000円 | 細い隙間の充填 |
| モルタル、補修材 | 500〜2,000円 | 基礎の欠け |
避けたほうがいいのは、木材、発泡ウレタン、ビニールテープ、段ボールです。どれも数日で齧り破られます。
金網を使う場合、目開きは1センチ以下を選んでください。それ以上だとハツカネズミが通ります。
塞ぐときの材料
見つけた場合の話です。
木やプラスチックの板で塞いでも、齧られて数日で開きます。ネズミの歯は鉄より硬くはありませんが、木材やコンクリートなら削れます。
使うのはこのあたりです。
- 金網(ステンレス、目の細かいもの)
- パンチングメタル
- 防鼠用のブラシ
- 硬化するタイプの充填材と金網の併用
ホームセンターで手に入ります。ただし、屋根まわりや床下は、材料があっても作業できる場所とは限りません。
順番を間違えないでください
塞ぐ前に、中にいる個体を出しておく必要があります。
閉じ込めると、出ようとして別の場所を齧って開けます。それでも出られなければ、天井裏や壁の中で死にます。回収できない場所で腐れば、数週間臭い続けます。壁を開けないと取り出せないこともあります。
死骸の話はネズミの死骸を処分するに書きました。
「音がしなくなったから出ていった」と判断するのが危ないところで、その理由はネズミの音がしなくなったにまとめています。
自分で全部やろうとして詰まる場所
順を追うとこうなります。
見つける。塞ぐ材料を買う。屋根に上がる。ここで止まります。
侵入口の特定までは自力でできることがあります。ただ、その先の「全部見つける」と「安全に塞ぐ」は別の話です。1箇所塞いで満足して、翌月にまた音がする、という繰り返しになりがちです。
調査だけなら無料で受けている会社があります。侵入口が何箇所あるかを教えてもらってから、自分でやるか決めても遅くありません。
1箇所塞いで戻られる前に、全部の入口を把握しておいてください。箇所数が分かれば判断できます。

対応エリア:福島/東京・神奈川・埼玉・群馬・千葉・栃木・茨城/大阪・京都・兵庫・奈良・三重/愛知・静岡/富山・石川・福井/山梨・長野
