コウモリを追い出すときの法律|殺すことも捕まえることもできません

コウモリを追い出すときの法律|殺すことも捕まえることもできません

日本にいるコウモリは、鳥獣保護管理法の対象です。

家に住み着いているのは、多くの場合アブラコウモリ、通称イエコウモリです。小さくて、体重は10グラムに満たない。それでも法律の扱いは他の野生鳥獣と同じです。

目次

コウモリの駆除で法律上できないこと

コウモリの駆除では、殺すことと捕まえることが許可なしにはできません。法律でそう決まっています。

具体的には次が該当します。

  • 殺虫剤を直接かけて殺す
  • 網や手で捕まえる
  • 捕まえて別の場所に放す
  • 巣ごと壊して中の個体を処分する

「小さい生き物だから」という理由での例外はありません。

そして、素手で触ることは法律以前の問題として避けるべきです。コウモリには病原体を保有している可能性があり、噛まれたり引っかかれたりする危険があります。

時期を外すと死骸の問題が起きます。いま作業していい時期かを確認してから頼んでください。

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やっていいこと

追い出すことは、捕獲にあたりません。

  • 忌避剤で居心地を悪くする
  • 光を当てる
  • 出ていったあとに侵入口を塞ぐ
  • 糞を掃除する

つまり、コウモリの駆除として法律上できるのは「出ていってもらって、入れなくする」だけです。

これは他の害獣と同じ構造ですが、コウモリの場合はもうひとつ制約が加わります。時期です。

時期を外すと、取り返しがつきません

コウモリには、追い出してはいけない時期があります

出産と子育ての時期。この期間に親を追い出すと、飛べない子どもが残ります。自力では出られないので、そのまま死にます。

そして、天井裏や壁の中で腐ります。数匹分、あるいはもっと。回収できない場所です。

冬眠の時期も動かせません。眠っている個体は追い出しに反応しません。

適した時期についてはコウモリを追い出せる時期に分けて書きました。作業に入る前に、必ずそちらを確認してください。

日本のコウモリと法律の関係

家に住み着くのは、ほとんどがアブラコウモリ(イエコウモリ)です。

内容
体長4〜6センチ
体重5〜10グラム
通れる隙間1.5センチ
食べるもの蚊、ユスリカなどの小型昆虫
寿命3〜5年程度
出産年1回、1〜3匹

体が小さいので害がないように見えますが、法律上の扱いは他の野生鳥獣と同じです。鳥獣保護管理法第8条の対象で、無許可の捕獲は第83条により1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金とされています。

殺虫剤を直接かけて殺す行為も、これに該当し得ます。

糞の掃除は別の話です

法律が制限しているのは、生きている個体の扱いです。糞の清掃は自由にできます。

むしろ、糞を放置するほうが問題になります。積もると重みで天井が傷みますし、乾いた糞が粉になって舞います。それを吸い込む経路があるので、掃除は装備をしてから行ってください。

ベランダや外壁の糞についてはコウモリのフンがベランダに落ちているに書きました。

1.5センチの隙間から入ります

追い出したあとに塞ぐわけですが、コウモリの侵入口は非常に小さい。

1.5センチほどの隙間があれば入ります。人の目には隙間として認識できないような場所が使われます。

  • 外壁材と壁のあいだ
  • 屋根の瓦の下
  • 換気口の網の破れ
  • 戸袋の隙間
  • ベランダの手すりの支柱の中

そして、コウモリは1箇所だけでなく複数の隙間を使います。全部塞がないと意味がありません。

出ていったことをどう確認するか

追い出したつもりで塞いだら、中に残っていた。これが一番避けたい結果です。

コウモリは夕方に一斉に出て、明け方に戻ります。この習性を使って確認します。

日没後、外に出て侵入口を見ていてください。何匹出ていくかを数えます。数日繰り返して、数が安定したら、それが全体の数です。

全部出た直後に塞ぐ。これがタイミングです。

ただし、この作業には毎晩の見張りが必要で、しかも侵入口を全部把握している前提です。自分でやるには手間がかかります。

業者に頼む場合

コウモリの作業は、法律と時期の制約があるぶん、業者を選ぶときの確認事項が増えます。

  • どの時期に作業するのか。子育て中でないことを確認しているか
  • 捕獲や殺処分をしない方法で行うか
  • 侵入口を何箇所塞ぐのか
  • 糞の清掃と消毒は含まれるか
  • 保証期間はあるか

時期を無視して作業する業者だと、死骸の問題が起きます。見積もりのときに「いま作業して大丈夫な時期ですか」と聞いてみてください。答えられない相手は避けたほうがいい。

業者に確認する5つ

コウモリは時期と法律の制約があるぶん、確認事項が増えます。

・いま作業していい時期ですか。子育て中ではありませんか
・捕獲や殺処分をしない方法で行いますか
・侵入口は何箇所ありましたか
・糞の清掃と消毒は見積もりに含まれていますか
・保証期間はどのくらいですか

1つ目を聞いて答えられない相手は避けてください。時期を無視して作業すると、死骸の問題が起きます。

そして、コウモリは1.5センチの隙間から入るので、封鎖の精度がそのまま結果になります。何箇所塞いだのかを書面で残してもらってください。

捕獲も殺処分もできない相手です。追い出しと封鎖の実績がある会社に相談してください。

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この記事を書いた人

築100年の田舎の家に住んでいるので、屋根裏で何かが走るなんて日常茶飯事。「まあ古い家だから…」と気にしていなかったのですが、害獣が子育てをし始めたことで駆除するきっかけになりました。このサイトでは、その時に私が体験したことをまとめています。

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