アライグマの駆除に報奨金は出るか|条件が厳しい制度です

アライグマの駆除に報奨金は出るか|条件が厳しい制度です

捕まえると金が出る、という話を見かけます。

制度としては存在します。ただ、家の天井裏にいるアライグマを自分で捕まえて受け取る、という形にはなりにくい。理由があります。

目次

そもそも誰が捕獲できるのか

アライグマは特定外来生物です。外来生物法により、飼うこと、生きたまま運ぶこと、放すことが規制されています。

そして鳥獣保護管理法もかかります。許可なく捕獲することはできません。

多くの自治体では、防除の実施計画を作り、そこに従事者として登録した人が捕獲する仕組みを取っています。登録には講習の受講が求められることが一般的です。狩猟免許を要件にしている自治体もあります。

つまり、報奨金の対象になるのは、この枠組みに入っている人であることがほとんどです

講習と登録に時間がかかります。いまいる個体をどうにかしたいなら、別の道のほうが早い。

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対応エリア:福島/東京・神奈川・埼玉・群馬・千葉・栃木・茨城/大阪・京都・兵庫・奈良・三重/愛知・静岡/富山・石川・福井/山梨・長野

報奨金の相場

自治体によりますが、1頭あたり数千円という設定が多く見られます。

これを聞いて、割に合うと感じるかどうかです。

箱わなを設置し、毎日見回り、餌を交換し、かかった個体を運搬する。これを数週間続けて、数千円。しかも家屋の被害が止まるわけではありません。侵入口が開いたままなら次が入ります。

報奨金は、農作物被害を減らすために地域全体で捕獲を進める制度です。個人の家の被害を解決するためのものではありません

自分の市にあるか調べる

聞く先は環境政策課、生活環境課、農政課のいずれかです。市役所の代表番号にかけて、アライグマの相談だと言えばつないでもらえます。

聞くこと。

  • アライグマの防除実施計画はあるか
  • 従事者登録の制度はあるか。講習はいつ行われるか
  • 報奨金の金額と、支払いの条件
  • 箱わなの貸し出しはあるか
  • 捕獲した個体の引き取りはしてもらえるか

助成金全般の話は害獣駆除に助成金は出るかにまとめました。報奨金より、駆除費用の補助のほうが実用的なことが多い。

従事者登録までの流れ

制度に乗って自分で捕獲する場合の道のりです。

  1. 自治体にアライグマの防除実施計画があるか確認する
  2. 従事者登録の要件を聞く(狩猟免許の要否、講習の有無)
  3. 講習会の日程を確認する(年に数回のことが多い)
  4. 受講して登録する
  5. 箱わなを借りる
  6. 設置し、毎日見回る
  7. 捕獲したら自治体に連絡する
  8. 報奨金を申請する

3で止まることが多いところです。次の講習が数か月先なら、いま天井裏にいる個体には間に合いません。

急いでいるなら、この道は現実的ではありません。

アライグマがどれくらい増えているか

環境省の資料では、アライグマの分布は年々広がり、いまではほぼ全国の都道府県で確認されています。

繁殖力が強く、1回に3匹から6匹を産みます。日本には天敵がほとんどいません。

被害額も農作物を中心に大きく、各地で防除計画が組まれています。報奨金の制度があるのは、地域全体で数を減らす必要があるからです。

つまりこの制度は、あなたの家の被害を解決するためのものではありません。家屋の被害を止めたいなら、捕獲より封鎖が近道です。

捕まえたあとの問題

制度に乗れたとして、その先があります。

かかったアライグマは生きています。成獣は体重5キロを超えることもあり、力が強く、爪も歯も鋭い。箱の中で暴れます。

そして、生きたまま運ぶことは外来生物法で規制されています。自治体の防除計画の枠内であれば認められる場合がありますが、勝手に車に乗せて運ぶことはできません。

処分については、自治体が引き取る場合と、従事者が行う場合があります。ここまで自分でやることになるかどうかは、事前に確認してください。

報奨金の制度を調べるより、優先度の高いことがあります。

侵入口を塞ぐことです。

アライグマが通れるのは10センチ前後。手先が器用で、戸を開けたり、金具を外したりします。屋根の隙間、換気口、破風板の継ぎ目。侵入経路の探し方は天井裏の動物はどこから入るに書きました。

1頭捕まえても、入口が開いていれば別の個体が入ります。アライグマは繁殖力が強く、日本に天敵がほとんどいません。

法律の全体像

捕獲の許可がどう決まっているかはアライグマの駆除に法律の制限はあるかにまとめました。特定外来生物であることが、何を意味するのかを書いています。

読んでから、自分でやるかどうかを決めてください。

制度を使って自分で捕獲する道は、確かにあります。ただ、講習を受けて、登録して、わなを設置して、毎日見回って、処分まで行う。ここまでやる覚悟があるかどうかが分かれ目です。

その時間と手間を金額に置き換えると、業者に頼んだ場合の見積もりと比べられるようになります。

家屋の被害を止めるのが目的なら、捕獲にこだわる必要はありません。封鎖まで相談できます。

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この記事を書いた人

築100年の田舎の家に住んでいるので、屋根裏で何かが走るなんて日常茶飯事。「まあ古い家だから…」と気にしていなかったのですが、害獣が子育てをし始めたことで駆除するきっかけになりました。このサイトでは、その時に私が体験したことをまとめています。

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