天井に茶色いシミができて、少しずつ広がっている。
屋根屋さんを呼ぶ前に、確認してほしいことがあります。天井のシミには、雨漏り以外の原因があります。
動物の尿です。
天井のシミが雨と関係しているか
これが一番はっきりした判別法です。
雨漏りなら、雨の翌日にシミが濃くなります。台風のあとに一気に広がります。晴天が2週間続けば、それ以上は広がりません。
尿によるシミは、天気と無関係に広がります。晴れが続いてもじわじわ大きくなる。むしろ夏場のほうが進みます。
天気予報と照らして、いつ広がったかを思い出してみてください。ここでだいたい判断がつきます。
雨漏りか動物かで、頼む相手が変わります。まず原因を特定してもらってください。
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形と場所を見る
雨漏りのシミは、外周部に多く出ます。屋根の谷、外壁との取り合い、天窓、ベランダの下。水は高いところから低いところへ流れるので、傷んだ場所の真下ではなく、少しずれた位置に出ることもあります。
尿のシミは、部屋の中央でも出ます。
これは動物が同じ場所に排泄する習性があるからです。ハクビシンとアライグマは溜め糞といって、決まった一点に糞尿を集めます。そこだけ集中して染みるので、丸に近い形で、一点から同心円状に広がります。
雨漏りのシミが不定形で流れた跡があるのに対して、尿のシミは輪郭がはっきりしていることが多い。
臭いを嗅ぐ
決め手はこれです。
シミの真下に立って、天井のほうを嗅いでみてください。脚立があれば近づいたほうが分かります。
アンモニア臭がするなら、動物です。雨漏りでカビが生えている場合は、かび臭さになります。似た臭いに感じることもありますが、アンモニアは鼻に刺さるので区別はつきます。
イタチの場合はもっと強烈で、嗅ぐまでもなく部屋に臭いが下りてきています。そのときはイタチの鳴き声が夜に聞こえるを見てください。
3つそろったら、屋根ではありません
- 雨と無関係に広がっている
- 一点から丸く広がっている
- アンモニア臭がする
これがそろえば、天井のシミの原因は雨漏り以外です。屋根の修理を頼んでも解決しません。原因が上にいます。
そして、天井裏で音がしていないかも思い出してください。夜中に走る音、鳴き声。気づいていなくても、意識してみると聞こえることがあります。音の判別は天井裏に何かいるに書きました。
シミが出るまでにどれくらい溜まっているか
天井にシミが出た時点で、上には相当な量が溜まっています。
ハクビシンやアライグマは同じ場所に排泄します。1日の尿量は体重の数パーセントとされ、体重4キロなら1日100ミリリットル前後になります。
これが数か月続けば、リットル単位です。石膏ボードや合板は水分を吸うと強度が落ちるので、そこまで来ると張り替えの話になります。
シミの直径が10センチを超えている、色が濃くなってきている、触ると柔らかい。このどれかがあれば、天井板そのものが傷んでいます。
放置するとどうなるか
シミで済んでいるうちは、まだいいほうです。
尿が染み続けると、天井板が水分を吸って強度を失います。石膏ボードなら崩れますし、合板でも柔らかくなります。最終的に抜けます。抜けたときに落ちてくるのは、板と、溜まった糞尿と、断熱材です。
そこまでいくと、動物の駆除だけでなく、天井の張り替えが必要になります。断熱材も交換です。
さらに、糞尿にはダニがいます。天井裏で繁殖して、照明の隙間から部屋に下りてきます。原因不明の虫刺されが増えたら、これを疑ってください。
順番を間違えないこと
天井を直すのが先だと思う方が多いのですが、逆です。
動物がいる状態で天井を張り替えても、また同じことになります。しかも工事の音で一時的にいなくなり、終わった頃に戻ってきます。
順番はこうです。
1 何がいるかを特定する
2 追い出す
3 侵入口を塞ぐ
4 糞尿を撤去して消毒する
5 それから天井を直す
4を飛ばすと、臭いが残って戻ってきます。糞尿の撤去はハクビシンの糞尿を掃除するにまとめました。素手でやってはいけない理由も、そこに書いています。
業者を呼ぶ前に撮っておく写真
原因を特定してもらうとき、写真があると早く済みます。
- シミの全体(部屋の中から天井を見上げて)
- シミに寄ったもの(輪郭が分かるように)
- 同じ位置を1週間後にもう1枚(広がったかが分かる)
- 部屋全体(どの位置にあるか)
3が効きます。晴天が続いた1週間で広がっていれば、雨漏りではありません。
そして、屋根屋と駆除業者のどちらを呼ぶかで迷っている場合、この4枚を見せれば判断してもらえることがあります。両方に見せて意見が割れるなら、天井裏を見てもらうのが確実です。
保険が使えることがあります
修理費の話です。
火災保険には、破損や汚損を対象にした補償が付いていることがあります。契約の内容によっては、動物による被害が対象になる場合があります。
必ず出るわけではありません。ただ、天井の張り替えは数十万円かかることもあるので、確認せずに全額自己負担するのはもったいない。
条件と申請のしかたはハクビシンの被害に火災保険は使えるかにまとめています。
天井が抜ける前に確認しておいたほうが、結果として安く済みます。調査は無料です。

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