粘着シートからネズミに逃げられた|その一匹は、もうかかりません

粘着シートからネズミに逃げられた|その一匹は、もうかかりません

朝見たら、シートに毛だけが残っていた。あるいは、シートごと引きずられて別の場所に落ちていた。

これが起きると、その先が難しくなります。

目次

逃げた個体は学習します

ネズミは一度危険な目に遭うと、それを覚えます。同じ形、同じ場所、同じ臭いのものを避けるようになります。

粘着シートから逃げた個体は、以後シートに近づきません。何枚並べても、その周りを迂回します。

学習した個体が群れの中にいると、他の個体にも警戒が広がることがあります。同じ場所に置き続けても、成果は出なくなります。

だから、逃げられた時点で置き方を変える必要があります。同じ場所、同じ並べ方では取れません。

その一匹を追うより、入口を塞ぐほうが早く終わります。箇所数だけでも調べてもらえます。

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なぜ逃げられたのか

原因はだいたい決まっています。

枚数が足りない

1枚だけだと、片足がついても引き抜いて逃げられます。3枚から5枚を隙間なく連続で並べると、抜け出す途中で別の足がつきます。

シートが動いた

床に置いただけだと、暴れたときにシートごと動きます。動けば力が逃げて、抜けます。両面テープや重しで固定してください。

粘着力が落ちていた

ほこりが積もる、気温が低い、湿気を吸う。どれも粘着力を落とします。天井裏や床下は特にほこりが多く、数日で表面が変わります。

相手が大きかった

ドブネズミは大きいもので30センチ近くになります。家庭用のシートでは力負けすることがあります。

置き直すときの変更点

同じことを繰り返しても結果は変わりません。次を変えてください。

  • 場所を変える。別の壁沿い、別の階
  • 枚数を増やす。連続して5枚以上
  • 固定する。動かないようにする
  • 新品に替える。使い回さない
  • 数日は触らない。毎日確認しに行かない

そして、追い立てるような行動は控えてください。天井裏を叩く、追い回す。警戒が強まるだけです。

同じ失敗を繰り返さないための順番です。

  1. 逃げられたシートは捨てる(血や毛がついたものは警戒される)
  2. 場所を変える。前と違う壁沿い、できれば別の階
  3. 新品を5枚以上、隙間なく連続で置く
  4. 両面テープか重しで床に固定する
  5. 3日から1週間、触らない
  6. それでも取れなければ、器具の種類を変える

6が要点です。粘着シートで学習された相手には、捕獲カゴなど別の形の器具に替えたほうが結果が出ます。

ただし、ネズミ以外の動物では捕獲に許可が要ります。相手がネズミであることを確かめてから切り替えてください。

ネズミがどれくらい賢いか

一度危険な目に遭った個体が近づかなくなることを、新奇性恐怖(ネオフォビア)といいます。

クマネズミはこの傾向が特に強く、見慣れないものが通り道に置かれただけで数日から数週間、その場所を避けます。

さらに、警戒している個体の行動を他の個体が学ぶこともあります。1匹が逃げると、群れ全体が同じ場所を避けるようになる。これが「置き直しても取れない」の正体です。

対策としては、場所を変える、器具の種類を変える(粘着から捕獲カゴへ、など)、そして数日は触らないことです。毎日確認しに行くのが、いちばん警戒を強めます。

毒餌に切り替えるかどうか

粘着シートが効かなくなると、次は殺鼠剤か超音波装置を考えることになります。超音波のほうは超音波でネズミを追い出せるかに書いたとおり、慣れられて2週間ほどで戻られます。

ただ、こちらにも問題があります。効いた場合、ネズミは巣に戻ってから死にます。天井裏や壁の中です。回収できない場所で腐り、数週間臭います。夏なら1週間で耐えられなくなり、蛆が湧きます。

壁を開けて回収することになれば、その工事費のほうが高くつきます。

死骸を探す手順はネズミの死骸を処分するに書きました。読んだうえで、それでも毒餌にするかを決めてください。

捕獲は目的ではありません

ここを間違えると、いつまでも終わりません。

粘着シートも毒餌も、いま中にいる個体を減らす手段です。入ってくる経路は塞いでいません。

侵入口が開いていれば、減った分だけまた入ります。クマネズミは1回に6匹前後を産み、年に数回繁殖します。捕るペースが追いつくことはありません。

逃げられて悔しい気持ちは分かりますが、その一匹を捕ることに時間を使うより、入口を探すほうが結果は早い

探し方はネズミの侵入経路が分からないにまとめています。地上から見える範囲になければ、屋根の上か床下です。そこから先は自分では調べにくいので、調査だけ頼むという選択もあります。

何ヶ月も続けているなら

シートを買い足し、置き場所を変え、それでも音が続いている。この状態が2か月を超えているなら、方法が合っていません。

捕獲を続けても、家に穴が開いたままなら振り出しに戻り続けます。

一度立ち止まって、入口の側から手をつけ直したほうがいい。そこを見ないまま捕り続けるのが、一番長引く進め方です。

2か月続けて終わっていないなら、方法が合っていません。入口の側から見直してください。

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この記事を書いた人

築100年の田舎の家に住んでいるので、屋根裏で何かが走るなんて日常茶飯事。「まあ古い家だから…」と気にしていなかったのですが、害獣が子育てをし始めたことで駆除するきっかけになりました。このサイトでは、その時に私が体験したことをまとめています。

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