シートを何枚も置いた。糞は増えている。それなのに一匹もかからない。
これには理由があって、だいたい次の3つのどれかです。
1 相手がクマネズミ
日本の家に出るネズミは、主にドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種です。
このうち、粘着シートで苦戦するのがクマネズミです。
クマネズミは警戒心が強く、新しいものを避ける性質があります。昨日までなかったシートが床にあれば、それを避けて通ります。数日から数週間、警戒が続くことがあります。
さらに、クマネズミは高いところを移動します。床ではなく、配管の上、梁の上、壁の中。床にシートを敷き詰めても、そこを通っていないなら意味がありません。
天井裏でカリカリと音がしていて、高い場所を移動しているなら、まずクマネズミだと考えたほうがいい。判別は天井裏でカリカリ音がするに書きました。
捕っても入口が開いていれば、また入ります。並行して経路を調べてください。

対応エリア:福島/東京・神奈川・埼玉・群馬・千葉・栃木・茨城/大阪・京都・兵庫・奈良・三重/愛知・静岡/富山・石川・福井/山梨・長野
2 置く場所が違う
ネズミは、部屋の真ん中を歩きません。
壁沿いに移動します。体の側面を壁につけて、ひげで確認しながら進みます。開けた場所は天敵に見つかるので通りません。
だから、部屋の中央にシートを置いても踏みません。
置くべきは次の場所です。
- 壁に沿って、隙間を作らずに
- 冷蔵庫や家具の裏
- シンク下、配管の脇
- 通り道に見つけた黒い擦り跡(ラットサイン)の上
- 糞が落ちている線の上
そして、1枚では足りません。ネズミは走って通過するので、1枚だと飛び越えられます。3枚から5枚を連続して並べて、逃げ場をなくします。
捕獲がうまくいかず超音波装置を検討しているなら、その限界は超音波でネズミを追い出せるかにまとめました。
天井裏や床下は、ほこりが多い場所です。
シートを置いて数日経つと、表面にほこりが積もって粘着力が落ちます。乗っても足が離れます。
低温でも粘着力は落ちます。冬の床下や天井裏では、シートが硬くなって効きが悪くなります。
濡れても駄目です。水回りに置く場合は、濡れない位置を選んでください。
置く場所の具体例
家の中で、実際にどこへ置くかを挙げます。
| 場所 | 置き方 |
|---|---|
| 冷蔵庫の裏、下 | 壁との隙間に沿って |
| シンク下、洗面台下 | 配管の根元を囲むように |
| 食器棚の裏 | 壁沿いに連続して |
| 押し入れの隅 | 角に沿って2辺 |
| 天井裏の点検口の周り | 上がってすぐの床に |
| 玄関の下駄箱の下 | 壁沿い |
いずれも壁にぴったりつけます。壁から数センチ離すと、その隙間を通られます。
そして、餌を仕掛ける場合は、シートの中央ではなく手前に置きます。中央だと、餌だけ取って逃げられます。
置いてから何日待つか
すぐには結果が出ません。
クマネズミなら、警戒が解けるまで1週間から2週間かかることがあります。その間、シートを動かさないでください。位置を変えると、また警戒が最初からになります。
かからないからといって毎日置き直すのが、いちばん遠回りです。
慣らすために、最初の数日は粘着面にカバーをかけたまま置いておく方法もあります。存在に慣れさせてから、カバーを外す。手間はかかりますが、警戒心の強い個体には効きます。
何枚買えば足りるのか
必要な枚数を具体的に書いておきます。
通り道1本を塞ぐのに、連続して3枚から5枚。壁沿いの通り道が家の中に3本あるなら、9枚から15枚。これを1週間から2週間、動かさずに置き続けます。
粘着シートは1枚あたり50円から150円ほどなので、金額としては数千円です。
ただし、ほこりで粘着力が落ちるため、2週間ごとに交換することになります。1か月で2セット、2か月なら4セット。
そして、この間に捕れるのは家の中にいる個体だけです。クマネズミは1回に5〜10匹を産み、子は3か月ほどで繁殖に加わります。捕るペースが追いつかないのは、この数字を並べれば分かります。
かかったあとのほうが大変です
先に言っておきます。
粘着シートにかかったネズミは、生きています。暴れます。鳴きます。
そのまま袋に入れて自治体のごみに出すことになりますが、ここで手が止まる人が多い。生きているものを処分する場面です。
そして、かかった個体を回収する際に噛まれることがあります。素手では触らないでください。
このあたりの話は粘着シートからネズミに逃げられたに続けて書いています。逃げられた場合はさらに厄介になります。
そもそも1匹捕っても終わりません
ここが一番大事なところです。
粘着シートは、いま家の中にいる個体を減らす道具です。入口を塞ぐ道具ではありません。
侵入口が開いたままなら、捕った分だけまた入ります。クマネズミは1回に6匹前後を産み、年に数回繁殖します。捕獲のペースが繁殖のペースに追いつきません。
だから、シートで捕りながら、並行して侵入口を探す。これが正しい進め方です。
侵入口の探し方はネズミの侵入経路が分からないにまとめました。見つからない場合、屋根の上か床下にあります。
シートを買い足し続けているなら、いったん止めて、入口のほうを見たほうが早く終わります。
シートを買い足し続けているなら、いったん止めて入口を見たほうが早く終わります。

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